三菱地所株式会社様の「ロジクロス神戸三田」が竣工しました。
当社がプロジェクトマネジメントを行った三菱地所株式会社様の「ロジクロス神戸三田」が7月6日に竣工しました。 本計画地は、中国自動車道「神戸三田」ICに至近しています。このICは、六甲北有料道路とのジャンクション機能を持ち、同道路を介し神戸市中心部や阪神高速7号北神戸線で明石・姫路方面へ通じているため、西日本広域への配送が可能です。さらに平成31年3月には新名神高速道路の開通により更なる交通の利便性向上が見込まれます。また工場・倉庫等が集積した工業団地内に位置し、24時間運営が可能で、後背地には住宅地を擁しており安定的な雇用確保が期待できるなど、物流拠点として好立地となっています。
テナントには近畿のスーパーチェーンである株式会社さとう様が入居し、株式会社さとうの専用センターとして建設しました。株式会社さとう様は、京都府・兵庫県(北近畿地方)を中心に大型ショッピングセンター、食品スーパー、ホームセンター、レストランなどの多業態を展開しています。京都府福知山市に位置する既存物流施設に加え、本施設は第2の拠点として計画され、プロセスセンター(鮮魚・精肉・惣菜加工センター)に倉庫を併設し、冷蔵・冷凍・常温の3温度帯に対応した施設となっています。
当社は、基本計画作成、ゼネコン選定、設計監修、施工監修を行いました。 本計画は、当初マルチテナント型倉庫として計画をしていましたが、基本計画段階から株式会社さとう様に入居をご検討頂く中で、BTS型倉庫の計画に変更となりました。当社は、今まで培ってきたノウハウを活かし、三菱地所株式会社様と株式会社さとう様の合意形成を図りながら両社の要望に合わせたプランを策定しました。 設計面では標準的なBTS物流施設仕様に比べ、将来対応が可能な汎用性の高い設計としています。ドライ倉庫部は将来チルド倉庫への転用ができるよう、防水と断熱対応用として床スラブを下げた仕様を採用し、カスタマイズ対応できる機能を備えています。また、限られた敷地を有効活用するために、L字型バースを採用することで30台以上接車可能、150台を超える従業者専用の屋上駐車場へ整備するなど工夫しました。 実用面ではドライ倉庫部に大庇、チルド倉庫部にドックシェルターを設置し、雨に濡れない動線を確保することで荷役作業の効率化を実現しました。 工事フェーズでは、「センター稼働時期をお盆商戦に間に合わせたい」というお客様ニーズに応えるべく、C工事に時間がかかるチルド倉庫を先行して引渡し、ドライ倉庫と同時期に完了するよう関係会社とのスケジュール調整を図り、希望納期を実現いたしました。
最後に、本施設が社会インフラの一端を担うとともに三菱地所株式会社様・株式会社さとう様の更なる事業発展に寄与することを期待しています。
建築概要
建築主 | 三菱地所株式会社 |
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計画敷地 | 兵庫県神戸市北区赤松台1丁目2番39号 | 敷地面積 | 20,000.93㎡ |
建築面積 | 8,057.53㎡ |
延床面積 | 14,464.67㎡ |
用途 | 倉庫、食品加工工場 |
構造規模 | 鉄骨造 地上2階 塔屋1階 | 工期 | 2016年6月17日~2017年6月19日 |
外観南東面写真 |
外観北東面写真 |