日立物流ファインネクスト株式会社様の「首都圏ケミカルセンター」が竣工しました。

2017年1月31日

 当社が設計・監理業務を担当した日立物流ファインネクスト株式会社様の「首都圏ケミカルセンター」が2017年1月31日に竣工しました。

 本計画はプロロジス様がBTS施設の集積パーク開発用地として所有していた土地の一部を有効活用するため、当社を含む3社で協議した結果、日立ファインネクスト様に譲渡し危険物倉庫8棟を建設したものです。化学品などを取り扱う内陸型危険物倉庫群としては国内最大級の規模となります。

 当該地は茨城県と都心部をつなぐ新4号国道から至近にあり、圏央道五霞ICからは約6km(約10分)の北利根工業団地内に位置しています。このICは、圏央道の延伸により都心部から放射状に延びる東名・中央・関越・東北・常磐・東関東の6つの高速道路と2016年につながりました。これにより都心を避けてモノやヒトを効率的に運びながら、関東全域のみならず東北方面や関西方面への広域配送が可能となり、今後の発展が見込まれるエリアです。

 本施設は工業専用地域に建設しているため、将来に渡り安定した危険物管理ができるだけでなく、大規模な危険物倉庫郡を建設したことで、分散保管していた商材を一カ所に集約することが可能となりました。また、隣接する「プロロジスパーク古河2」と一体運用することで危険物と一般物の一括配送ができ、全体を通じて効率的な運用が実現できます。

  

 当社は、基本計画から基本設計、工事発注支援、実施設計、工事監理業務を一貫して行いプロジェクトを推進しました。1階には出幅5mの庇を設け、雨天時にも作業をしやすいよう配慮しました。さらに危険物用温度管理倉庫を2棟併設した一体運営型物流センターとして設計し、BCP(事業継続性)の観点において、防災機能を維持できるよう非常時用自家発電機を導入しています。(停電時でも温度管理を行うなど)

 最後に、本施設が日立物流ファインネクスト様にとって更なる事業発展に寄与することを期待しています。

 

※関連記事 


「プロロジスパーク古河2」の記事はこちら >>株式会社プロロジス様の「プロロジスパーク古河2」が竣工しました。


建築概要

建築主 日立物流ファインネクスト株式会社 
計画敷地 茨城県古河市北利根8-13(北利根工業団地内)
敷地面積 11,001.95㎡  (3,328.08坪)
建築面積 21,293.48 ㎡( 6,441.27坪)        
延床面積 9,288.20㎡( 2,809.68 坪)※8棟他2棟含む   
用途 危険物倉庫(屋内貯蔵庫)
構造規模 鉄骨造 平屋建 
工期 2016年6月~2017年1月 (全8棟)   

外観写真

鳥瞰写真